【レビュー】blurhms(ブラームス) ROOTSTOCKのダッフルコートを購入しました
コート、買いました
今年の冬は「しっかりしたウールのコートが欲しい!」と考えてたんですが、すごく良いものを見つけられました。
『blurhms』というブランドのダッフルコートを購入したので、今回はそのお話です。
ダッフルコート…良いかも?
ダッフルコートが欲しくなったきっかけってのはすごく単純で。
先日デニムを購入したブランド、
LENOでダッフルコートが発売されるという話を聞いたから。
冬アウターとしても定番のコートですが、
正直その話を聞くまではダッフルコートの存在自体が頭から抜け落ちてたんですよね。
ぼくのイメージだと「学生が着るコート」みたいな感覚だったので、大人でダッフルを着るという発想自体が無く…
ただ、ダッフルコートの名前を久しぶりに聞いたとき、「あ、良いかもしれない」と直感的に思ったのです。
今年、ダッフルコートが良いかもしれない(唐突な閃き)
— なゔ (@navu_428) September 8, 2020
元々ウールのコートは買いたいと思っていたし、ダッフルならガバッと気兼ね無く着られそうで、なんとなく今の気分にハマりそうな感じ。
そんなこんなで、ダッフルコートについて調べてみることに。
まず出てきたのは『GLOVERALL(グローバーオール)』というブランド。
元祖ダッフルコートとも言えるブランドで、ダッフルを探す上では避けて通れなさそう。
しかし、なんとなく「こういうダッフルが欲しいなー」という条件はあって、それにグローバーオールはそぐわなかったんですね。
その条件ってのが、
"とにかくデカく着たい!"
ってこと。
自分の中でダッフルコートって
「可愛い」とか「若い」みたいなイメージがあって。
サイズ大き目で着ると良い感じになりそうだな〜、なんて漠然と思っていたんです。
そうなると、なんとなく答えは出てそうですね。
そう、そのままLENOのダッフルを買えば良いじゃん、と。
つい先日の記事でLENOがアツいという話をしたばかりですし。
ということでLENOのダッフルを購入…
することなく…
ぼくが選んだのは、
『blurhms』という、ブランドだったんです。
blurhms(ブラームス)というブランド
blurhms(ブラームス)は2012年にスタートしたドメスティックブランド。
ブランド名は“blur”と“hmm…”を組み合わせた造語とのことで、考え抜くことで良い物事が作られるということを意味しているそうな。
展開している服の特徴としては、着心地や丁寧さ、リラックス感、使いやすさをコンセプトに、生地や縫製にも拘ったもの。
デザイナーの村上圭吾氏は「ストレスを感じないこと」を非常に大事にしているそうで、ご本人のそういった想いが服に現れている気がします。
上質な生地。
シンプルなデザイン。
ゆったりしたサイズ感。
いつどんな時でも着られそうな安心感がこのブランドの大きな魅力。
そうありながら、時折「おっ」と思わせるデザインがあるのもblurhmsの特徴かと思います。
ちなみに、よりオーソドックスなアイテムを展開するROOTSTOCKというラインもあります。
ワッフルカットソーなんかは評判が良いです。
出典:http://1ldkshop.com/blog-aoyama/
レショップや1LDKなどの人気ショップで取扱われてるし、トレンドに合ってる気もするので、今後もっと注目を浴びるブランドになるでしょう。
ぼくもずっと存在は知っていて、雰囲気が好きだったので気にはなってたんですが、なかなか縁がなく。
しかしこの度。
ダッフルコートという、
非常に長い付き合いになりそうなご縁があったのでした。
blurhmsのダッフルコート、良い
「9月にコート買うとか、早くない?」
はい、自分でもそう思います…
まぁ最近は季節モノを売り始める時期が早まってる風潮もありそうですが。
それ抜きにしても、ダッフルみたいな重アウターなんて多くのブランドはまだ発売を控えていそう。
実際、ぼくの好きなブランドYAECAでは、11月にダッフルが展開されるそうです。
出典:https://www.dicexdice.com/goods/detail/?id=24360
なので、決断は少し時期尚早だと思われるかもしれません。
しかし。
ぼくとしては、
このダッフルを超えるものはそう現れないだろう、と。
そんな確信めいたものがありました。
商品名は「Wool Melton Duffle Coat」。
お値段¥91,300でもそう言えてしまう、
このコートの魅力について語ります。
とても良いビッグシルエット
まず、LENOを購入しなかった理由の話。
「デカく着たい!」というのが条件だったので、大きめのサイズ感でLENOも試着したんですが…
メルトンの生地が固くて、
肩が張ってすごく変な見え方だったんです。
「これは買わないな…」
というのが鏡を見てすぐの感想。
期待していただけに残念でしたね…
他のブランドも大体似たような感じで、
「どうしたもんか…」
と悩んでいたところに現れたのがblurhmsだったんです。
出典:https://store.united-arrows.co.jp/shop/sa/goods.html?gid=52945145
試着した瞬間、
「そう、コレ!」という納得感がありました。
何がそう思わせてくれたかって、
その生地の柔らかさ。
メルトン生地ではあるものの、通常より毛羽立ちが強い生地になっています。
一般的なメルトン生地って、何というか、もうちょっと詰まってきてツルッとした感じ。
これをわざと毛羽立たせることで目を粗くして、生地自体を柔らかくしているそうな。
それで良い感じに生地が落ちてくれて、今ドキなリラックスした空気感になってます。
ぶっといアームホールもすごく好み。
手を突っ込んだポケットの袖の溜まり具合が最高です。
ちなみにぼくはサイズ4を購入。(多分XL相当)
すごく綺麗なAラインシルエット。
サイズ表を見てもなかなかのデカさ。
着丈118cmのコートを買うのは初かも?
(数値はベイクルーズ公式参照)
肩幅 | 身幅 | 着丈 | 袖口 | 重さ(g) | |
---|---|---|---|---|---|
サイズ4 | 56.5 | 65.5 | 118.5 | 40 | 2445 |
他のブランドで只でかいサイズを選んでもこんな綺麗な見え方にならないと思うので、やっぱりblurhmsを選んで正解だったと再認識したのでした。
英国羊毛のウール100%
ウールのコートにありがちなのが、
ナイロンとかポリエステルの化学繊維が混紡になっていること。
10万円近い価格帯でも化繊が入ってるコートって結構多いんです。
化学繊維を否定するわけではないですが、やっぱり混紡だと静電気が発生しやすかったり、毛玉ができやすかったりすることが多いので、耐久性の面でちょっと心配なのでした。
その分、軽くて柔らかいといったメリットもあるんですけどね。
でも、コートなんて大きな買い物なら長く着たいし、そこで妥協したくなかったのが正直な気持ち。
その点blurhmsは素材にもこだわるブランドなので、しっかりウール100%。
厳しい気候に耐えた羊から産出された英国羊毛なので、当然のようにめちゃくちゃ暖かい。
この冬は寒さの心配はなさそうです。
着ていてストレスが無い
blurhmsはストレスが無い着用感が特徴であるのはお伝えした通り。
勿論このダッフルコートも例に漏れず。
ゆったりしたサイズ感は全くストレスを感じさせません。
中に厚手のニットも着込めそうだし、ザックリ着られそうなデザインなのでインナーを気にしなくて良いのも嬉しい。
チェスターコートみたいなデザインだと、
どうしてもインナーに気を使いますからね。
しかし、「ちょっとストレスになるかも?」と心配だった点が一つ。
それが毛玉です。
先ほど生地が柔らかいとお伝えしましたが、表面の毛はけっこう固いです。
触り心地はツイードっぽいっと言えば伝わりますかね?
こんな風に毛羽立ちが強いと
「毛玉できやすいんじゃ…?」と心配だったんですが…
店員さんに伺ったところ、毛が硬くてブラッシングしやすいのでむしろケアが容易とのこと。
心の内では「本当か?」という気持ちはありましたが…
まぁそもそもウールのコートに毛玉の問題はつきものなので、上手く付き合って行こうと。
でも毛が固いことで、変に気は使わなくて良さそうなのは確か。
その点はむしろ良かったのかも?
まぁ長い付き合いになると思うので、
しっかり丁寧にケアしてあげたいと思います。
計算され尽くしたディティール
接客してくださった店員さんがblurhmsというブランドをかなりお好きだったようで、この服について色々詳しく教えていただけました。
このダッフルは大きく着るように設計されていて、
野暮ったく見えてしまわないように細部までとにかく拘っているとのこと。
例えば、肩周りの前後の幅。
通常のダッフルに比べ、この幅を狭くしているんだとか。
ダッフルコートの大きな特徴であるフロントクロージャー部分も。
他のダッフルコートに比べて、
ちょっと上気味の位置につけているらしい。
また、フロント部分を留めなかったときに前が広がり過ぎないように、紐の長さも調整しているとのこと。
そしてポケットについても。
ダッフルコートのポケットは丸みを帯びていることが多いそうですが、blurhmsは真四角にとられています。
これら全てが、このダッフルが野暮ったく見えないための工夫とのこと。
まぁ〜こんなの、ぼくみたいな素人では言われないと絶対に気付けないですね…
それぞれすごく細かいポイントなのですが、こういった細部にまで拘るからこそ、パッと見ただけで「あ、良いな」と思える服になるんだと思います。
こういった話を聞いて、blurhmsというブランドへの関心はより一層強くなったのでした。
今、着たいコート
このコートの感想を一言で表すなら、
「今着たい」を体現したコート
って感じでしょうか。
そのくらい、ぼくが求めていたものにハマってくれた服だと思います。
もう、このコートを早く着たくてウズウズ。
冬が嫌いな方には申し訳ないのですが…
「早く寒くなってくれ」と心の底から思ってますよ。