スエードの汚れの落とし方|使うのはライター、消しゴム
スエードの汚れは自分で落とせる
スエードといえば、起毛感があって柔らかい印象を出してくれる、割とメジャーな革素材。
ぼくもスエード素材のサンダルを持っています。
しかし、このような明るい色のスエードは…
こんな感じで汚れが目立つのが難点…
気付いた時にはショックが大きかったんですが、実はスエードの汚れは結構簡単に落とすことができるんです。
そこで今回は、スエードの汚れの落とし方について実践しながらご紹介していこうと思います。
使用するもの
「スエードって何?」って方のために軽く説明しておくと、短い毛が生えたような革素材のこと。
そんなスエードに汚れが付いたら、
以下のものを使えば汚れを落とせます。
- 汚れのついたスエードシューズ
- スエード用ブラシ
- スエード用汚れ落とし
- ライター
- 紙やすり
それぞれ「何故使うのか?」をご説明します。
1.汚れの付いたスエードシューズ
今回犠牲となったのは、ビルケンシュトックのボストン、トープカラーです。
以下の記事でもご紹介しています。
明るいカラー故に汚れが目立ってしまいますが、日頃の感謝も込めて汚れを落とします。
2.スエード用ブラシ
スエードシューズには専用のブラシというものが売られています。
毛が固めで、寝てしまった毛を起こすのに最適。
汚れを落とすのに必須ではないんですが、あった方が便利なやつです。
まぁ普段のお手入れにも非常に便利なので、スエード靴を持ってる方は1本あるといいかもしれません。
3.スエード用汚れ落とし
今回の主役。
これを使って汚れをゴシゴシします。
中身はこんな感じ。
見た目はセメントみたいですが、
実際にはゴムなのでグニャグニャ。
これはスエード専用のものですけども、実は消しゴムでも代用できます。
さすがに効果は消しゴムの方が劣りますが、専用のものをわざわざ買いたくない!という方はそちらをお試しください。
4.ライター
靴の汚れ落としとは無縁そうなものですが、このライターもしっかり使います。
詳細は後述しますが、汚れを落とすときにゴムで毛がワシャワシャになるので、それを綺麗にするために使います。
5.紙ヤスリ
これまた靴の汚れ落としと無縁そうですが、仕上げに表面を綺麗にする用途で使います。
ぼくが買ったものは木工用とか書いてあったけど、気にしません。
実際に汚れを落としていく
では、実際に汚れを落とした様子をお伝えしていきます。
今回実施する工程は以下の通り。
- 汚れ落としでゴシゴシ
- ブラッシング
- ライターで炙る
- ヤスリがけする
字面がちょっと不穏ですが、さてどうなるやら。
1.汚れ落としでゴシゴシ
まずは消しゴムで汚れを消す要領でゴシゴシします。
思ったより汚れが落ちず、結構こすっちゃいました。
耐えてくれ。
2.ブラッシング
ゴシゴシし終わったら表面が荒れるので、毛を整えるためにブラッシングします。
汚れは目立たなくなったように見えますが、ブラッシングの影響で毛羽立ちが目立ちます。
一部分だけモジャモジャと髭が生えたみたい。
さすがに気になるのでどうにかしましょう。
3.ライターで炙る
「モジャモジャをどうするのか?」っていうと、ここでライターを使用します。
ライターで毛を炙ることで、
モジャモジャした部分だけ燃やすんです。
「え…大丈夫なの?」って感じですが、実は一般的に知られている手法なんですね。
ってわけでやってみたところ…
毛羽立ちが目立たなくなってくれましたね!
「やったー」と喜んでいたんですが、
フラッシュ焚いて撮影してみると…
えっ、焦げてない?
正直この見たときはかなり絶望しました…
しかし、ここからでも何とかなるのがスエードの良いところ!
というわけで、次のステップです。
4.ヤスリがけする
そしてついに、紙ヤスリの登場。
ヤスリで焦げた表面を削ることで綺麗にしよう、という魂胆です。
これも革靴修理で取られる手法。
というわけで、慎重にヤスリがけしていきます。
目が粗いものから削り始めて、
段々と目が細かいものに変えながら表面を整えます。
ミスったらヤバイので慎重に、慎重に…
結果(ビフォーアフター)
燃やされ、削られと散々な目にあってきたボストンですが…
その甲斐もあって、
フラッシュ焚いてもこの目立たなさ。
もう汚れがあったことはパッと見で分からないでしょう。
ビフォーアフターで比べるとよりハッキリ。
事前に調べてから作業に臨んだので、頭の中では大丈夫とわかってはいたんですが…
それでも、やってる最中はずっと不安でしたね。。
やってることはかなり大胆ですから。
しかし結果としては大成功。
やって良かったと思います。
不器用な自分でもうまくいったので、スエードの汚れが付いたときには参考にして頂ければと思います。(やるときは慎重に)